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HP社も考えてた?

どうも、BMOです。

 
今朝、日経新聞をみてちょっとびっくりしました。

 

 
HP社のパソコンの一面広告なのですが、そのパソコンの売り文句の一つに、
安全にファイルを消去するソフトが組み込まれていて、Windowsのゴミ箱では
なく、デスクトップにあるその消去ソフトにドラッグして消したら、復旧は
できない状態でファイルを消去できますよ、というものでした。

 

 
いやぁ、もしかして、HPの担当者がBMOのブログをチェックして、世の中の
トレンドを調査しているのかななんて思いましたが、流石に昨日の今日なので
もしかしなくても、HP社の着眼の方がこちらよりも、はるかに早かったですね(笑

 
それにしても、シンクロニシティ!
びっくりです。

 
このような機能は、知っている人だけが使えるということではなく、広く
一般になってほしいと思います。

 
期せずして、このネタで3連続なので、今日はこの辺で。

 

 

 

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情報を処理する(続編)

どうも、BMOです。

 
引き続き、情報を処理(処分)するというテーマです。
昨日は、情報を生み出したり付加価値を加えたりという情報処理だけでは
なく、情報の処分もちゃんと考えましょうね、ということをお話しました。

 
そこで、今回は、パソコン上の情報ということで、ファイルをどう処分した
らよいかについてご紹介したいと思います。

 

先ず、なぜファイルを消したり、フォーマットしたりするだけでは、正しく
情報を処分した事にならないかですが、これはちゃんと理由があります。

 
デスクトップのゴミ箱を空にする時やフォーマットするときは、もう元に
戻せませんよ、というような警告が出ると思います。
あの警告を見ると、あー、完全に消えちゃうんだ、と思いがちですが
実はそうではありません。

 
Windowsの世界からすると、ファイルを読み出せないというのは、ある程度
正しいのですが、記憶装置(ハードディスク)にあるデータが消去されたか
というとそうではないのです。

 
Windowsや他のOSでもそうですが、ファイルはハードディスクなどの記憶
装置に保存される時は、データはひとかたまりで保存されるのではなく、
細かいぶつ切りにされて保存されます。
それは、ファイルが追加されたり、削除されたりしても、無駄な空きスペースが
できにくいように考えられているからです。

 
例えて言うと、新たに開拓された新興住宅地に好き勝手な大きさの家を
建てていくと、最初はいいですが時がたつと、建て替えや建て増しをする時に
他の大きな家が邪魔をして結局無駄な土地が一杯できてしまいますよね。
そうならないように、縦横決まった大きさの比較的小さな土地の区画を予め
決めてしまって、その大きさしか家を建てない、建て増ししたいときは
別の土地に新しい家を建てるようにする決まりにすると、無駄なスペースは
なくきっちり家が建っていきます。
(普通、増築する人が、離れたところに家を建てることはしないので、
 例えに無理がありますが・・・)

 
で、ファイル消去の話ですが、結局ファイルを消すといっても、実際は
そのファイルのデータはハードディスクのどこに散らばって保存されているか
という管理情報を消すだけなのです。

 

家で言うと、Aさんの家は、xx番地とyy番地とzz番地にあったけれど、それらは
空き家になったよ、という情報に変更するだけなのです。

 
なので、次に家を建てたいBさんが、xx番地とzz番地に家を建てると初めて、
元Aさんの家が壊されて、Bさんの家が建つということになります。
ということは、もし次の人が現れなければ、元Aさんの家は永遠に存在し
実際に見ることも可能となるのです。

 
実は、ファイル復活ソフト等は、その空き家をうまく探すことができる
ソフトなのです。
ファイル復活ソフトの注意書きには、誤ってファイルを消したりフォーマット
したりした時は極力何もせずすぐに復活ソフトを使ってくださいと書いてある
はずです。
どんなに優秀なソフトでも、既に他人の家になってしまっては調査のしようが
ありませんので、壊される前に復旧させてくださいね、ということです。

 

 

また、今回も本題に達するまでに時間がかかりましたが、最後にどうしたら
安全にファイルを消去できるかですが、察しのよい人はもうお分かりかも
しれませんが、そうです、空き家の札が立っている家という家を全てぶっ壊して
更地にしちゃうのです。

 
実際には、ソフトウェアが開放されたハードディスクの領域に片っ端から
ランダムな数字のデータ書き込んでいくのです。

 
一例として、マイクロソフトのサポートページにあるファイル消去方法を
挙げておきます。
http://support.microsoft.com/default.aspx?scid=kb;JA;315672

 
その他にも、ファイル単位ではなくハードディスク全体をランダムなデータで
何度も書き込み痕跡を消してしまうソフトもあります。
BMOとして、特定のソフトを推薦するつもりはありませんので、
『ファイル 完全消去』などのキーワードで検索されると良いと思います。

 

 

最後に、社団法人 電子情報技術産業協会(JEITA)が出している
パソコンの廃棄・譲渡時におけるハードディスク上のデータ消去に関する
ガイドライン のHPのURLを載せておきますので、こちらも参考にしてみて
ください。(少し古いですが)
http://it.jeita.or.jp/perinfo/committee/pc/HDDdata/

 
結局復旧技術は年々進歩するので、不安だと思ったらハードディスクを
叩き壊せ(物理破壊)と書いてあったりします。。。

 

IT屋としては、スマートさに欠ける気がしますが、何より確実ですね(笑

 
今回も長文にも関わらず、最後までお付き合いくださいまして、
ありがとうございました。

 

 

 

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情報を処理する

どうも、BMOです。

 
今日は情報処理の話です。
なんて事を言うと、いままでもそんな風な話じゃなかったの?
と、いわれそうですが、情報処理といっても Information Processingでは
なくて Information Disposal (情報を処分する)という話です。

 
というのも、先日『処理をする』という日本語の英訳に上記のProcessing
という単語ではなく、Disposalという単語を使っているシーンに遭遇しました。

 
どうやら、翻訳した人は単語の意味を深く考えずに、単に機械的に
 『処理』 を翻訳しただけのようなのですが。

 
我々は情報に付加価値を与える意味で当たり前のように情報『処理』という言葉を
使っています。しかし、今後更に情報が更に氾濫し、個人情報もどうやって守るかを
真剣に考えなければならない時代に、ごみ処理(Garbage disposal)と同じ意味合いで
Information Disposal も(こちらは間違いではなく)を考える必要が出てくるな
という風に感じました。

 
既に企業では、パソコンなどを廃棄する場合は、ハードディスクの内容を単に
ファイル削除したり、フォーマットして消すだけではなく、しかるべきソフト
ウェアでランダムな情報を何度も上書きして、完全に磁気情報に履歴を残さない
ようにして処分します。
或いは、ハードディスク自体を物理的に破壊(シュレッダー)することもあり
ます。

 
ただ、個人レベルで正しく情報を処理(処分)している方は少ないかも
しれませんね。

 
オークションでいらなくなったパソコンを売るとか、不要な携帯電話を
処分するとかの際は、中に保存されたデータを適切に処理(処分)してから
人手に渡すように気をつけるべきだと思います。

 
一方で、そういう情報処分の不完全なところを突いたお助けソフトもあります。
大切なデジカメの写真を誤って消したとか、仕事のデータが入っている
ディスクをフォーマットされてしまったとかでも、そのデータを復旧する
ソフトがあります。

 
個々のソフトについては、ここではお話しませんが、検索キーワードとして
『ファイル復活』などでサーチすると有料・無料含めいろいろなソフトが
あることがわかると思います。もし、誤ってファイルを消して困っている方が
いれば是非お試しください。

 

 
最後に話を戻しますが、上記のツールがあるということは少し知識のある人は
消したつもりのファイルを簡単に復旧させることができるということですので
情報を処分する際はくれぐれも慎重にお願いします。

 
これで終わると、不安だけを煽って終わりになっちゃいそうなので、
明日は続編で安全な処分の方法を少しお話したいと思います。

 

 

もし、パソコンのどこに何が保存されているかよくわからないよ、という方が
いらっしゃれば、手前味噌で恐縮ですが以下に解説を風なものを書いていますので
参考にして頂ければと思います。 

http://www.bmo.bz/blog/?cat=13

 

 

 

 

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