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スーパーSE #12:理解能力

どうも、BMOです。

 
当初想定していたテーマも残り少なくなってきました。

 

 

今回は理解力というテーマでお話したいと思います。

 
私がSEの理解力向上のポイントとなる点を挙げるとすると、大きくは
次の2点となります。

 
(1) 先入観の排除を排除して理解する
  人間誰しも、自分の経験や立場からものを考えたり、理解したり
  するものです。平たく言うと、自分の都合のいいように理解する
  傾向にあります。
  これを、思考にバイアスがかかる、というような言い方をしますが、
  これは正しく物事を理解するために大きな壁になります。

 

  人間ですので、思考のバイアスをゼロにするなんて事は難しいと
  思いますが、自分の理解、自分の思考が基本的にバイアスがかかって
  いることを常に意識しておくことはとても大切です。

 

  ロジカルシンキングでは、ゼロベース思考なんて言われたりするものが
  それにあたるのかもしれませんが、物事を色眼鏡で見ない、又は
  そうやって見ているかもしれないという気持ちを持つ、という事を
  心がけると新たな世界が広がります。

 

  自分の理解を過信せず、それはこういう理解でいいですか?、と
  尋ねることができる余裕も必要ですね。

 

 

 

(2) 話の内容と共に背景(目的)も理解する
  SEが相手から話を聞く、状況を理解するというシチュエーションを
  考えると、基本的にそこから何かを出力するための入力情報である
  ことが多いと思います。

 

  相手の考えていることを理解し、共感することで、相手が癒される
  というような事がSEの仕事では無いはずです。
 (飲み会の場では、あるかもしれませんが。。。)

 

  そうなると、相手の話の内容を理解するという事は必要条件には
  なりますが、十分条件にはなりえない可能性があります。

 

  相手の話を入力として、相手の期待する出力を出すためには、その
  話が何を背景に、何を目的として語られているかを常に意識しなければ
  なりません。

 

  そのためにも、変なバイアスを排除して、相手の立場で考える力が
  必要ですし、会話中に話の内容から推察した背景や目的などを相手に
  確認してみるのもいいことだと思います。

 

 

 

SEの理解力は、正しいアウトプットを出力するために、どれだけ正確で
タイムリーな情報をインプットできるかだと思います。

 
なので、変なフィルタは極力排除しつつ、うまく相手からのフィードバックを
活用しながら、その能力を高めていってください。

 
 
 

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スーパーSE #04:問題解決能力

どうも、BMOです。

 
今回のテーマは問題解決能力です。

 

SEの仕事の中で避けて通ることができない問題解決がテーマです。

 

SEの仕事が決められたボリュームの仕事を、決められた手順で、
決められた期間内に完了させる、というような形式の仕事であれば
殊更、問題解決能力の向上を求められることは少ないと思います。

 
しかしながら、幸か不幸かSEの仕事の現場では予期せぬ出来事が発生
しがちで、常に大小何かしらの問題を抱え、それでも仕事を止めることは
許されず走りながら解決していく、というスタイルが日常的なのでは
ないでしょうか。

 
そこで、問題解決能力を向上させるために重要であると考えている
ポイントを以下に紹介したいと思います。

 

 
引用されるテクニックや手法については、それぞれ詳しく紹介&解説
するには紙面が少なすぎるので、不足分は個別にフォローして頂け
ればと思います。

 
(1) 主体性と責任感
 いきなりメンタルなところですが、人間この部分さえしっかりして
 いれば、少々遠まわりしてもゴール(問題解決)まで到達できると
 信じています。

 

 人によっては、責任感から主体性が生まれる人もいるでしょうし、
 逆に責任感は強くなくても、”問題”や問題の発生した”対象”に対して
 当事者意識を持てる人もいると思いますが、どちらでもOKです。
 要は、発生した問題に対して自分が中心になって、問題に正面から
 向かい合えるかがポイントです。

 

 もし、本当に問題解決のスペシャリストになりたいと思うならば
 発生した問題に対して、はっきり自分が対応します、と宣言できる
 気構えが必要だと思います。
 全てを背負う事が難しいと思うなら、可能な範囲でいいので、
 私はこの部分を担当させてください、ということを宣言してみて下さい。

 

 
(2) 分析的思考
 自分がすると腹をくくった次は、少しテクニック(?)的なアプローチを。
 先ずは、問題が発生した状況、事実を集めます。
 これはとりあえず状況をヒアリングして、というような対応ではなく
 事実のみを収集する事を心がけましょう。

 
 よくあるのが、いろいろ調査・分析が進み、どう考えても発生して
 いる現象が辻褄が合わなくなって、再調査したら、そんな事は起こって
 なかったなんてことがあります。

 

 無駄な戻り作業をしないように、物事は主観を入れずに事実だけを
 収集し、余程信用できる情報で無い限り、自分で確認する癖をつけ
 ましょう。

 

 そして、事実を全て収集し尽くしたら、そこから分類や切り分けをして
 問題の根幹となる部分をあぶりだすようにしましょう。

 

 
(3) 論理的思考
 事実の収集と分析により、問題の根本原因が浮き彫りになり、対処
 方法も見つかれば一件落着ですが、状況は分かったが、原因が不明
 だったり、対処方法がなかなか見つからない場合もよくあります。

 

 その場合は、思いつきで原因を決め付けたり、行き当たりばったりで
 対応をして単なるトライアンドエラーを繰り返したり、すだけでは
 問題解決能力はなかなk高まりません。

 

 そこで、以下の様な論理的思考方法を使って、問題の原因究明に当たら
 なければなりません。(それぞれの詳細は別途勉強してください)

 

・仮説思考
 → ある程度仮説を組み立てて、状況に照らし合わせて仮説の正しさを
  検証して、結論を導き出す思考法。

 

・ゼロベース思考
 → 今までの実績や経験から来る既成概念を一度クリアして、ゼロから
  あらゆる可能性を否定せず思考してみる方法。

 

・結論思考
 → 最終的にこういう状態になっていることが求められるというゴールに
  対して、どのようなことができるかを検討していく方法。
  時間もリソースも限られた中での解決策を検討するのに有効。

 

  
(4) 量稽古
 最後は、量稽古です。
 結局、(3)で述べた論理的思考も、対象の状況によったり、自分に合う
 合わないがあったりで、一概にこれが一番の解決策だということは
 言えません。

  

 よって、あまり方法論を意識しすぎることなく、いろいろな経験の中で
 一番良い方法を選択できるようになることが大切だと思います。

 

 そのためには、座学の理論も大事ですが、自らが当事者となって行う
 問題解決のケースを増やす方が能力を高めるためには良い方法だと
 考えます。

 

 
以上、問題解決能力の向上のためのポイントを述べました。

 
分かりきっていることかも知れませんが、問題を抱えているSEさんが
いれば、一度どこまでできているか振り返ってみられるのも
いいと思います。
 
 
 

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