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BMOの初心者集まれ【第15回:インターネットの仕組み、#5】

どうも、BMOです。

 
インターネットのネットワークの仕組みに関する第二回目です。

 

今回はTCP/IP(てぃーしーぴー・あいぴー)についてお話します。
と言っても、技術的なお話をメインにするつもりはなくて、概念だけ
覚えてもらえればいいかなと思います。

 
TCP/IPというのは、インターネット上でコンピュータ同士がデータを
やり取りするために使われる作法です。

 

皆さんは電話をかけるときに、いきなり電話にでた相手に名乗らず
用件を話し出すというようなことはしませんよね。

 

先ず、『もしもし』、と言って、向こうが、『はい、xxです。』
と応えてくれて、『xx、ですが、xxがxxなんですが、、、』と
自分も名乗った後、用件を伝える、というような暗黙のルールで
会話をしていると思います。

 
コンピュータ同士も、いきなりデータを相手に投げつけるわけでは、
なく、『もしもし』、『ハイハイ』のやり取りをしているのです。
(決して、パソコンが声を出してしゃべっているわけではないです)

 
全世界につながっているインターネットですから、世界標準の作法
(プロトコルといいます)があって、それにTCP/IPという名前が
ついているのです。

 
通常、電話の仕組みは理解していなくても、電話をかけることは
できるのと同じように、コンピュータの通信も特に仕組みを理解して
ないと通信ができないということではありません。

 

問題が発生した時や、もっと便利に使いたいときには、理解しているに
越したことは無いのですが、電話でいう電話番号に相当するもの
(これをTCP/IPの世界ではIPアドレスといいます)さえ押さえて
いれば、基本的にネットワークに接続して、インターネットを楽しむ
ことができます。

 
自分でパソコンをセットアップしてネットワークにつないだ経験の
ある人は、手順の中で 192.168.0.123 というようなピリオドで
区切られた数字を入力したことがあるかもしれません。

 

これが、IPアドレスと言って、コンピュータをネットワークにつないだ
時に、そのコンピュータを識別するためのIDとなります。
世界中につながっているインターネット上には、このIPアドレスが
重複することなく割り当てられて、電話番号と同じように、この
アドレスさえ知っていれば、直接そのIPアドレスを持ったコンピュータと
通信することが可能です。

 

当然ながら、相手側が通信してもいいよ、と許可をもらえることが
大前提です。許可ももらわずこっそり勝手に通信を始めたりするものは
ウィルスと呼ばれます。

 

 
最近では、セットアップも簡略化、自動化が進んで、IPアドレスの存在も
特に意識させないようになってきているように思いますが、少なくとも
自分のパソコンには何らかのIPアドレスが付与されて、通信している
という認識は持っていただけたらなと思います。

 
次回は、自分のパソコンはインターネットに接続しているけれど
どんなつながり方をしているの?

 
というようなところについて、一般論にはなりますが、お話したいと
思います。
 
 
 

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BMOの初心者集まれ【第14回:インターネットの仕組み、#4】

どうも、BMOです。

 
説明が前後してしまった感がありますが、今回から何回かに分けて
インターネットの基本である、ネットワークのお話をしたいと思います。

 

 

先ず、成り立ちから簡単に。

 

インターネットが普及する前の主たる通信手段は電話でした。
電話のネットワーク(電話網)はそれぞれの地域の電話局同士をつなぐ
中継局自体がダウンすると全体がつながらなくなるという危険性があり
ました。

 

インターネットの先駆けとなった米国のネットワークは、戦争などで
ネットワークの一部が攻撃されても全体がダウンしないようなネット
ワークが必要だというニーズから作られたと聞いています。

 
理屈としては、それぞれの局を一本線で結ぶのではなく、網の目状の
ネットワークとして結ぶことで、一部の局が機能を停止しても、他の
ルートで迂回して通信が可能となる、というものです。

 

当然ながら、線だけをメッシュ状にすれば障害のあった箇所を迂回しながら
通信ができるというものではなくて、迂回して通信をするためのルールや
手順(これを、難しい言い方をすると、『プロトコル』といいます)も
同時に研究されました。

 

 

こうして、インターネットの原型は、米国の研究機関を中心にスタート
しました。

 

そこから、商用利用のネットワークが派生し、全世界的にネットワークが
広がり、そして現在のインターネットの形になっていきました。

 

 

ここからは、横道に外れます。(私の個人的な感想)

 

インターネットで使われる『プロトコル』はTCP/IP(てぃーしーぴー・
あいーぴー)と呼ばれるものです。
これについては、次回以降お話します。

 

 

このプロトコルが主流になるまでは、電話専用のプロトコルや、通信では
IBM社が規定したプロトコルが世界的にみて通用するプロトコルでした。

 

私がおもしろいと思うのは、TCP/IPが出てくるまでのプロトコルは
基本的に通信者同士でも明確に主従関係がはっきりしていました。

 私が親であなたが子ども。 通信するにも基本は親の意見が強くて
子どもはそれに従う、というような、強者、弱者がはっきり区別されている
感じでしょうか。

 

ところが、TCP/IPの場合は、通信者同士が全員フラットというか平等なん
ですね。
通信の手順なので勝手にという訳にはいきませんが、とても自由で平等な
コンセプトが背景にあるように感じられます。
(米国で言っても、東海岸というよりは、西海岸の香りがします。)

 
なので、参入障壁が少なく、自由でボランタリーな全世界的ネットワークに
発展したのではないかと思います。

 

この、自由でオープンなコンセプトは、現在でもインターネット上の
ソフト作り、情報の共有、仕組みづくり、のいろいろな場面で見られるのは
すばらしいことだと思います。

 
次回は、インターネットの主役のプロトコル、TCP/IPについて説明したいと
思います。
 
 
 

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