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スーパーSE #02:見える化技術

どうも、BMOです。
今回のテーマは『見える化』です。

 

 

前回は、自分に関係するものに対する『観察力』を強化しよう、という
事をお話しましたが、自分が収集した情報は一緒に仕事をするメンバーと
共有してこそ、その価値が高まります。

 
そこで、『見える化』です。

 
『見える化』には、組織の中で普段見えにくいもの、見せたくないものも含め
だれでも、いつでも、見えるようにしましょう、という意味があります。

 

ただ、今回身につけてもらいたいスキルは、SEの個人スキルということもあり、
SE自身が持っている情報を、

 

 

 『見える』=『理解してもらいやすい・考えてもらいやすい』形で
アウトプッする、

 

  

という観点で捉えてみたいと思います。

 

 

これが浸透すれば、必然的に組織としての『見える化』も進むはずです。

 

 
では、SEが備えておくべきアウトプット作成時の『見える化』スキルとは
どういうものでしょうか。

 
私の考える『見える化』スキル強化ポイントをベタですが、P-D-Cサイクルに
沿って3点ご紹介します。

 
(1) Plan:アウトプット対象について理解を深める
  相手に何かを伝える際、自分自身が理解している以上に相手が理解して
  くれるケースは稀です。
  アウトプット(報告書、議論のたたき台、何でもいいですが)作成前には、先ず
  対象に対する理解を深め、理解できないところや、説明できないところが
  あれば、調査したり、有識者に尋ねたりして、不明部分を残したまま作成に
  着手しないようにしましょう。
  理解が間違っていることと、理解していないことは全く別物ですから、正しい
  かどうかは別にして、対象に対し自分なりに理解する事を心がけてください。
  当たり前のようですが、これができていない資料を数多く見てきましたし、
  そうやって作られた資料からは何も伝わりません。議論も活発化しません。

  

  自分が提供する情報に対しては、自分がその情報のオーナーであり、責任者
  であるという自覚が必要だと思います。

 
(2) Do:アウトプット作成のポイントを押さえる
  先ずは、ターゲット
  いざ、アウトプットの作成に取り掛かる場合は、情報を受け取る人がだれ
  なのかについて、イメージをします。
  誰のために資料を作るかを意識せずに資料を作成すると、時に的外れな
  資料になってしまいます。

 
  次にストーリー
  自分の作成するアウトプットの目的は何なのか、また、その目的を達成
  するためには、どういう順序で説明を組み立てればよいのかを考えます。
  作成対象によって、構成のテンプレートはいろいろあると思いますが
  闇雲にテンプレートを採用するのではなく、ターゲットとアウトプットの
  目的をよく理解して、効率的なストーリー立てを行ってください。
  個人的には、ストーリーとして結論重視より、しっかりアウトプットの
  背景を伝えつつ、ターゲットが判断するための情報を十分に提供する
  方が良い気がします。(当然、ケースバイケースですが)

 
  最後にコンテンツですが、アウトプットの種類にもよりますが
  以下の観点から成果物を確認してみてください。

 

  ・状況の見える化ができているか?
  ・問題の見える化ができているか?
  ・知恵の見える化ができているか?

 

 
(3) Check:必ずアウトプットに対するフィードバックを受ける
  最終的に、アウトプットのクオリティは作成時にターゲットと想定
  された人がどの程度満足したかで決まります。
  では、みなさんは自分の成果物に対する評価をどのように行って
  いますか?

 

  アウトプットに修正指示が来る、議論のたたき台を作ったはずなのに
  役に立たなかった、など明らかなフィードバックがある場合はいいですが
  何もアクションが無い時、それで満足していませんか?

 

 

  フィードバックが無い時こそ、積極的に意見・感想を求めましょう。
  そして、自分の考え、思いとのフィットギャップを分析して、次なる
  アウトプット作成につなげましょう。
  (折角の指摘については、指摘内容の反映も忘れずに)

 

 
以上、上記を参考にしつつ、みなさんのアウトプットの『見える化』技術が少しでも
向上してもらえることを期待しております。
 
 
 

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