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BMOの初心者集まれ【第26回:インターネットの仕組み、#16】

どうも、BMOです。

 

インターネットの仕組み編は、今回が最終回です。

 

最終回は、番外編として、インターネットは便利だけど気をつけないと
こんなこともあるんだよ、という事を紹介して終わりたいと思います。

 
先ずは、こんな事があったらいやだなぁ、という事件です。

 

以下の、URLの記事からですが、

 

米国の男性が、クレジットカードでタバコ1箱を買っただけで、
2.3京ドル(約216京円)の請求を受けた、とAP通信が報じた。
http://media.yucasee.jp/posts/index/1312

 

というものです。

 

 

結局は、銀行と2時間ほど(別の記事に2時間交渉とありました)交渉した
結果、間違いと認められたらしいですが、間違いにも程が有ります。

 
でも、実際にこういうことがあるんですね。

 

 

次に、こんな事があったらいいな、という以下のURLからの事件ですが、

 
元TVキャスターのリズ・カーンさんが、スロットマシーンで遊んだあとに、
自身の銀行口座に850億円振り込まれていたことが16日、わかった。
http://media.yucasee.jp/posts/index/1313

 

とうものです。

 

実際には10万円程度の勝ちだったようなのですが、どこでどう間違えたのか
850億円になっていたようですね。

 

 

インターネットだからということではないのでしょうが、人間が操作に
加わっている場合には、小さなミスがあっても、流石に216京円という数字には
違和感を覚えるとおもうのですが、コンピュータの世界では桁あふれしない
(エラーにならない)限りは、何の疑問も無く処理されるんですね。

 

# 通常お金を扱うシステムは2重、3重のチェックはしている筈ですが。。。

 

 

個人的には、便利なインターネットの活用はどんどん進めていってもらうと
いいなと思うのですが、セキュリティの脅威や当然間違いやミスなども
実際の世界と同様存在することを頭の片隅に置いておいて頂ければ安心かと
思います。

 

 
次回以降は、初心者向け周辺機器の説明シリーズに入りたいと思います。
お頼みしみに。
 
 
 

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BMOの初心者集まれ【第15回:インターネットの仕組み、#5】

どうも、BMOです。

 
インターネットのネットワークの仕組みに関する第二回目です。

 

今回はTCP/IP(てぃーしーぴー・あいぴー)についてお話します。
と言っても、技術的なお話をメインにするつもりはなくて、概念だけ
覚えてもらえればいいかなと思います。

 
TCP/IPというのは、インターネット上でコンピュータ同士がデータを
やり取りするために使われる作法です。

 

皆さんは電話をかけるときに、いきなり電話にでた相手に名乗らず
用件を話し出すというようなことはしませんよね。

 

先ず、『もしもし』、と言って、向こうが、『はい、xxです。』
と応えてくれて、『xx、ですが、xxがxxなんですが、、、』と
自分も名乗った後、用件を伝える、というような暗黙のルールで
会話をしていると思います。

 
コンピュータ同士も、いきなりデータを相手に投げつけるわけでは、
なく、『もしもし』、『ハイハイ』のやり取りをしているのです。
(決して、パソコンが声を出してしゃべっているわけではないです)

 
全世界につながっているインターネットですから、世界標準の作法
(プロトコルといいます)があって、それにTCP/IPという名前が
ついているのです。

 
通常、電話の仕組みは理解していなくても、電話をかけることは
できるのと同じように、コンピュータの通信も特に仕組みを理解して
ないと通信ができないということではありません。

 

問題が発生した時や、もっと便利に使いたいときには、理解しているに
越したことは無いのですが、電話でいう電話番号に相当するもの
(これをTCP/IPの世界ではIPアドレスといいます)さえ押さえて
いれば、基本的にネットワークに接続して、インターネットを楽しむ
ことができます。

 
自分でパソコンをセットアップしてネットワークにつないだ経験の
ある人は、手順の中で 192.168.0.123 というようなピリオドで
区切られた数字を入力したことがあるかもしれません。

 

これが、IPアドレスと言って、コンピュータをネットワークにつないだ
時に、そのコンピュータを識別するためのIDとなります。
世界中につながっているインターネット上には、このIPアドレスが
重複することなく割り当てられて、電話番号と同じように、この
アドレスさえ知っていれば、直接そのIPアドレスを持ったコンピュータと
通信することが可能です。

 

当然ながら、相手側が通信してもいいよ、と許可をもらえることが
大前提です。許可ももらわずこっそり勝手に通信を始めたりするものは
ウィルスと呼ばれます。

 

 
最近では、セットアップも簡略化、自動化が進んで、IPアドレスの存在も
特に意識させないようになってきているように思いますが、少なくとも
自分のパソコンには何らかのIPアドレスが付与されて、通信している
という認識は持っていただけたらなと思います。

 
次回は、自分のパソコンはインターネットに接続しているけれど
どんなつながり方をしているの?

 
というようなところについて、一般論にはなりますが、お話したいと
思います。
 
 
 

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BMOの初心者集まれ【第14回:インターネットの仕組み、#4】

どうも、BMOです。

 
説明が前後してしまった感がありますが、今回から何回かに分けて
インターネットの基本である、ネットワークのお話をしたいと思います。

 

 

先ず、成り立ちから簡単に。

 

インターネットが普及する前の主たる通信手段は電話でした。
電話のネットワーク(電話網)はそれぞれの地域の電話局同士をつなぐ
中継局自体がダウンすると全体がつながらなくなるという危険性があり
ました。

 

インターネットの先駆けとなった米国のネットワークは、戦争などで
ネットワークの一部が攻撃されても全体がダウンしないようなネット
ワークが必要だというニーズから作られたと聞いています。

 
理屈としては、それぞれの局を一本線で結ぶのではなく、網の目状の
ネットワークとして結ぶことで、一部の局が機能を停止しても、他の
ルートで迂回して通信が可能となる、というものです。

 

当然ながら、線だけをメッシュ状にすれば障害のあった箇所を迂回しながら
通信ができるというものではなくて、迂回して通信をするためのルールや
手順(これを、難しい言い方をすると、『プロトコル』といいます)も
同時に研究されました。

 

 

こうして、インターネットの原型は、米国の研究機関を中心にスタート
しました。

 

そこから、商用利用のネットワークが派生し、全世界的にネットワークが
広がり、そして現在のインターネットの形になっていきました。

 

 

ここからは、横道に外れます。(私の個人的な感想)

 

インターネットで使われる『プロトコル』はTCP/IP(てぃーしーぴー・
あいーぴー)と呼ばれるものです。
これについては、次回以降お話します。

 

 

このプロトコルが主流になるまでは、電話専用のプロトコルや、通信では
IBM社が規定したプロトコルが世界的にみて通用するプロトコルでした。

 

私がおもしろいと思うのは、TCP/IPが出てくるまでのプロトコルは
基本的に通信者同士でも明確に主従関係がはっきりしていました。

 私が親であなたが子ども。 通信するにも基本は親の意見が強くて
子どもはそれに従う、というような、強者、弱者がはっきり区別されている
感じでしょうか。

 

ところが、TCP/IPの場合は、通信者同士が全員フラットというか平等なん
ですね。
通信の手順なので勝手にという訳にはいきませんが、とても自由で平等な
コンセプトが背景にあるように感じられます。
(米国で言っても、東海岸というよりは、西海岸の香りがします。)

 
なので、参入障壁が少なく、自由でボランタリーな全世界的ネットワークに
発展したのではないかと思います。

 

この、自由でオープンなコンセプトは、現在でもインターネット上の
ソフト作り、情報の共有、仕組みづくり、のいろいろな場面で見られるのは
すばらしいことだと思います。

 
次回は、インターネットの主役のプロトコル、TCP/IPについて説明したいと
思います。
 
 
 

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BMOの初心者集まれ【第13回:インターネットの仕組み、#3】

どうも、BMOです。

 
前回に引き続き今回も電子メールの仕組みについてお話しです。

 
前回の内容は以下を参照ください。
http://www.bmo.bz/blog/?p=605

 
前回から郵便物に例えて、次のような流れでお話を進めていっており
ますが、第2回目は、手紙を受け取った郵便局(メールサーバ)が
どうやってメールを配達して、そのメールを相手がどうやって受け取るか
について説明します。

  
1.手紙を書く
 ↓
2.手紙を投函する
 ↓
3.手紙を配達してもらう(今回はここから)
 ↓
4.手紙を受け取る

 

 
メールの送信者から電子メールを受け取ったメールサーバは、一旦メールを
保存して、だれ宛のメールかを確認します。 

 

電子メールでは@以下のドメイン名が、メールを受け取る人の住んでいる
町を表すイメージであることを説明しました。

 

電子メールの送信依頼を受けたメールサーバは、ドメイン名から受け取った
メールをどのメールサーバに渡せばよいかを判断します。

 

インターネットにつながっているサーバには、グローバルアドレスと
いって、世界でたった一つのアドレス(数字列)を持っています。
メールサーバは、ドメイン名から、相手先のメールサーバのグローバル
アドレスを知ることができるので、直接受け取ったメールを相手先の
メールサーバに送りつけます。
(ドメイン名から、グローバルアドレスを知る方法は機会があれば説明します)

 
その時に、受信側のメールサーバは、@より前の名前をチェックして
自分のドメイン(町)にそんな名前の人がいるか、受け取りを拒否して
いないかなどを確認して、問題なければメールを受け取ります。

 

こうして、メールは無事相手先のメールサーバまで届きました。

 
万一、相手側のメールサーバが受け取りを拒否した場合は、送信者に
エラーメールが返されます。また、相手のメールサーバが一時的にメールの
受け取りができない状況であれば、メールの送信を依頼されたメールサーバは
一定期間メールを預かって、相手側のメールサーバの準備がOKになるまで
何回もリトライを行います。

 
でも、一定期間何度リトライをしてもだめな場合は、やはり送信者にエラー
メールを返すことになります。

 

 
最後に、相手側が手紙を受け取る仕組みです。

 
無事、相手側のメールサーバにメールが届いていると、相手側のメールサーバに
メールが保存されます。

 

通常の手紙ですと、郵便局に手紙が届くと、指定の時刻に郵便配達の方が
各家に郵便物を届けてくれますが、電子メールの場合は局留めや私書箱の
イメージになります。

 

なので、相手が郵便局(メールサーバ)にメールを取りにいかない限り
郵便局にメールがたまったままになります。

 

そこで、相手も電子メールソフトを使って、メールサーバからメールを
受け取ることになります。
これも、前回の話の通り、メールサーバに対してパスワードによる認証を
行ったうえで、自分宛のメールを受け取ることになります。

 
電子メールソフトの初期設定で、受信メールサーバ(POP)などと書かれた
ところの設定が、この受信のための設定となります。
無事認証が終わると、メールサーバは電子メールソフトに受信したメールを
渡して、サーバからはメールを消去します。

 

 
こうして、相手側に無事電子メールが届くことになります。

 
以上ですが、イメージつかんで頂けましたでしょうか?
 
 
 

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