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スーパーSE #01:観察力

どうも、BMOです。

 
はじまりました、スーパーSEになろう、のコーナーです。
初回は、『観察力』をテーマに選びました。

 
私の経験上、システムに何か問題が発生する場合は、大抵は事前に小さな
シグナル(予兆)が出ているものです。

 

その予兆を敏感に感じ取り、可能であれば問題発生を未然に防ぐ、それが
難しくても、問題発生時には迅速に適切な対応を行うことができるのが
スーパーSEの必要条件だと思います。

 
そのために役立つ能力が『観察力』です。

 
SEにとって必要とされる観察能力とは以下の能力だと考えます。
・変化を敏感に察知
・変化を迅速に検知
・広い範囲を観察
・変化の中心を見極め

 

 
次に、これらの能力を高めるために何をすべきかをご紹介します。

 

先週の前置きにも書きましたが、ここには小難しい理論はありません。
日々の仕事中に、少しだけ気に留めておいてもらえれば、確実にみなさんの
スーパーSE度が向上するものだと信じているものをPickUPしました。

では、よろしくお付き合いください。

 

 
(1) 感じた事をメモ
 日々目にしているシステムからのアウトプットで何か違和感を感じることは
 ないですか?
 いつもよりエラーが多発? それは、トラブルです。今すぐ対処してください!!
 ではなくて、表面上エラーにはなっていないが、いつもと何かが違う。
 そんな時は是非、感じたことをメモする習慣をつけてください。
 忘れないためではないです。感じた事を言語化することで、自分は何に違和感を
 感じたのかを明確にすることができるのです。
 何かが違う、『何か』は何なのかを明確にすることを日々心がけましょう。

 
(2) 範囲を限定しない
 当然仕事には役割分担があります。
 でも、何かを感じる気持ちには、役割分担は無いはずです。
 人間の心は正直なので、これは自分には関係の無いことだと思った瞬間
 観察用のセンサーの感度は見事な程ゼロに近くなります。
 一見、自分の担当分野とは全く関係なさそうな事象でも、実は根本では繋がって
 いるなんてことはよくあることです。
 現場では、担当外でも問題の第一発見者が当事者として中心的に動くケースが
 ありますが、それも経験値UPのいい機会だと考えましょう。
 担当外という意識で、観察能力を低下させることだけは回避しましょう。

 

(3) 変化点を覚えておく
 決まったシステムにある程度の年数従事すると、変化の現れやすいところが
 自ずと見えてくると思います。
 ただ、意識せずとも身に沁みて判ってくるまで待っている訳にはいきませんので、
 習慣として変化点を積極的に覚えていくよう心がけましょう。
 これは経験を味方につけるということなのですが、一度起きたトラブルや問題は
 どこに前兆があったのか、どこで顕在化したのかをしっかり記録しておくと
 いいでしょう。

 
(4) 経過観察も忘れずに
 (1)や(2)を意識すると、自分の周りのシステムの変化に敏感になると思います。
 そこで、必要なのはその変化が一時的なものなのか、継続性があるものなのか、
 そして、変化が大きくなっていないか等の経過観察なのです。
 変化量についても、できる限り定量的におさえることができれば、将来の
 予測もつけやすくなるでしょう。

 

 

応用編として、
(5) 変化の原因を推測
 システムの変化を感じた時は、その変化の原因を自分なりに推測してみましょう。
 自分の担当範囲外であれば、その推測の精度は問いません。
 でも、自分なりに原因を推測する癖をつけましょう。

 

(6) 推測の評価
 (5)の推測について、もし何か問題が顕在化したりして原因が明確になった場合は
 自分の推測に対する評価を行いましょう。
 また、有識者に変化の原因を確認するのもよいでしょう。
 そうすることで、表面的な事象から根本原因を推測する能力の訓練ができると
 思います。

 

 

最後にですが、自分が集めた情報は積極的に関係者と共有しましょう。
自分だけに閉じてしまうと、宝の持ち腐れですし、貴重なフィードバックの機会も
失われてしまうことになりますので。
 
 

 

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投球の匠

どうも、BMOです。

 
今回は投球の匠ということで、TVで見た松坂投手の投球について感じた事を
お話したいと思います。
松坂投手の投球と言っても、試合で投げる投球ではなく、先日SMAP×SMAPと
いう番組に出演していた時の投球の話です。

 
番組中に、SMAPメンバーと松坂投手のピッチング対決のようなコーナーがあり
予め自分の申請した球速とぴったり同じスピードの球を投げれば豪華商品が
もらえるというものでした。

 
番組的にも、みなさんの予想通り松坂投手がその商品をもらっていったの
ですが、3回か4回のチャレンジで宣言どおりのスピードを出しました。

 

 
プロ野球の投手は普段自分の球速なんて意識して投げないと思いますし
そもそも練習中に球速をフィードバックする仕組みもないと思います。

 

それを、3,4回投げるだけで、結果的に実際に自分が投げた球速と宣言時の
球速の差をうまくフィードバックして、ずれを修正できたのですね。
3,4回と放送されたのですが、番組構成上100球投げていいのを編集したのか
そもそも、スピードガンを調整する事だって可能なのですが、そんなところを
疑っても仕方ありませんし。。。

 
私は、単にそのすごさに関心しました。

 
と、同時に私の好きな元F1ドライバー中島悟が、鈴鹿サーキットで蛇を轢いた
ときに、蛇が轢かれた瞬間身を固くしたことが判る、といっていたことを
思い出しました。

 

 
やはり匠であるためには、目標とのズレを正しく感じる高度なセンサーを
持っている必要があって、繊細な制御を行うために、そのセンサーからの
フィードバック情報を的確に次のアクションの修正に活かす必要が
あるんだなということがわかりました。

 
ITシステムに関わる我々としても、同様のフィードバックの仕組みを持って
おく必要があるなと常々思うところであります。
 
 
 

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