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今週の発見#15:水五則をSEに当てはめてみると(5/5)

【発見】
 5.洋々として大海をみたし、しかも、その性を失わざるは、水なり。
 

【その心】
 水五則をBMOの解釈でスーパーSEに当てはめてみましたが、それも最終回と
 なってしまいました。
 
 最後の締めとなるスーパーSEの資質は、やはりその懐の深さという事に
 なると思います。
 
 チームを見ても、もう少し大きくプロジェクトをみても、あーこれは
 xxさんのチームだな、xxさんのプロジェクトだなと分かる場合が
 あります。
 
 悪い意味で影響力を持つ場合もありますが、スーパーSEが関わるチーム
 及びプロジェクトはいい意味での牽引力となるスーパーSEの色がでている
 場合が大多数だと思います。
 
 それが、大海を満たしつつ、その性を失わざる、という事に他ならないの
 ではないかと考えます。
 
 加えて、細かく言うとメンバーをリーダーの色に染めて(半ば強制的に変えて)
 しまうのではなく、メンバー各々の個性を残しつつ、リーダーの色で満たして
 しまう、という状態になれば理想的ですね。
 
 
 
【一言】
 最後には包容力か。
 
 
 
 

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今週の発見#14:水五則をSEに当てはめてみると(4/5)

【発見】
 4.みずから潔うして他の汚濁を洗い、清濁あわせいるる量あるは、
 水なり。
 

【その心】
 コンプライアンスの問題以前に、当然ながら『汚濁』と例えられる
 ものが、法に触れる様な正しくないことであれば、あわせいるる量は
 持ち合わせてはいけないのは当たり前です。
 
 
 ただ、ここで言う『汚濁』というのは私は、システム開発の世界で
 いうと、他チームで発生した問題点・課題だと捉えるとよいと思います。
 
 
 プロジェクト推進に影響を及ぼすような問題を発生させたチームが
 あった場合、自チームは潔癖であればあるほど、問題を発生させた
 チームを責める傾向があります。
 
 しかしながら、プロジェクト完遂を考えると、他チームで発生した
 『汚濁』も一緒になって洗い、自チームも泥を被りながらも協力して
 ゴールを目指す姿勢も、スーパーSEには必要だと考えます。
 
 
 当然ながら、スマートさには程遠く、自分のみならず自チームメンバー
 も泥まみれにしてしまう事もあるかもしれませんが、チーム一丸と
 なって、清濁あわせいるる量のあるチームはプロジェクト成功のために
 何事にも代え難い大切なチームだと思いますし、それを率いることが
 できる人こそ、スーパーSEと言われるものだと考えます。
 
 
 
 
【一言】
 自ら潔うして、というのがポイントですね。単に、清濁併せ呑むだけ
 だと、優柔不断とか決断力がないとか言われてしまいますから。
 
 
 

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今週の発見#11:水五則をSEに当てはめてみると(1/5)

【発見】
 1.みずから活動して、他を動かしむるは、水なり。
 

【その心】
 大きなプロジェクトになればなるほど、組織やチームの役割分担が
 明確になってきます。
 
 『役割を分担する』、という事は自らの役割を全うするという事に
 他ならないのですが、分担した役割は最後にまとまって一つの大きな
 目的を果たすのだという認識は忘れてはいけないと思います。
 
 その認識が薄れると、自らの役割を全うする事を最優先に思うあまり
 他チームとのコンビネーションを除外することで担当範囲作業の完遂を
 目指す、という考えが生まれてしまいます。
 
 そんな状況に気づいた時には、水の如くみずからが動くことで関連する
 チームの壁を取り除く、と言いますか、流し去ってしまうぐらいの
 アクションがスーパーSEには必要だと思います。
 
 流れがあれば、ぶつかったってそれが合わさって、更に大きな流れが
 生まれますし、流れの無いよどみにだってどこからか水が流れ込めば
 その水も流れ出すでしょう。
 
 
 
【一言】
 他を動かしむる為に、先ず自らが活動する勇気がスーパーSEには必要。
 
 
 
 

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スーパーSE #10:判断力

どうも、BMOです。

 
なんだか、スーパーSE講座ばっかり書いているような気がしています。
まぁ、その他の記事も一緒なんですが(笑
で、今回は判断力についてです。

 

 

ここで取り上げたいのは、そもそも白か黒かはっきりしているモノに
対して、適切な判断が出来ない状態の改善ではなく、どちらもグレーで
あったり、トレードオフ状態のものをどう決着させるかの局面の判断を
イメージしています。

 

前者の白黒はっきりしているものに対して、白を黒だと判断してしまう
場合は、そもそも基礎能力がないか、向いていないかなので、この場で
扱うテーマとしては外したいと思います。

 

 

後者の、考えれば考えるほど判断の迷路に入ってしまいがちな状態から
どう脱出するかというところについて少しお話したいと思います。

 
結論から先に言ってしまいますと、経験と知識を備えているあなたが
AだろうかBだろうかと判断に迷うぐらいのものであれば、どっちを
選んでもいっしょです。
(しつこいようですが、上記の前者のパターンではないと想定して
 話をしていますので。)

 

更に、どちらかを選べずに作業が停滞するリスクの方が、誤った
(と言っても、致命的な誤りではないはず)方を選択して、それを
修正する場合のリスクよりも大きいと考えます。

 

 
結局、判断が出来ないのではなく、決断が出来ないのではないでしょうか?

 

 

だって、明らかに、Aがいい、Bがいいの理由がはっきりしている場合は
あなたに判断を求めたりはしないはずです。
Aでいく、Bでいくの了解を得るだけでしょうから。

 
だから、判断をするのではなく、決断をするのだというスタンスで
取り組めば、スピード感も向上しますし、判断に要する体力の消耗も
少なくて済むはずです。

 
ここで大切な事は、選択対象となったそれぞれの案に対しての自らの
評価内容は明確化(明文化)しておくべきだという事です。

 

それは、決断をした人が説明責任を果たすために必要不可欠なもので
あり、万が一、軌道修正が必要となった時の修正指標になるはずです。

(実際に起こったことが、貴方の評価内容と乖離するものであれば、当然
 その部分を再評価し、別の方法の選択を検討しなければなりません)

 

 

この点をしっかり押さえていれば、あなたはスーパーSEとしてタイムリーで
適切な判断を行うことができると思います。
 
 
 

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スーパーSE #06:情報収集能力

どうも、BMOです。

 
今回は情報収集能力ということでお話したいと思います。

 
一言に情報収集能力と言っても漠然としますので、最初に検討の
ターゲットを明確にしておきたいと思います。

 

以下の図がそのイメージです。

 

 情報収集対象の図

 

 
横軸は、情報収集のターゲットとなる分野でテクニカルと書いて
いますが、要は情報収集の対象が具体的になりやすいか、ぼんやり
広く拡散しがちかどうかを示した軸です。

 

縦軸は、問題解決、知識獲得としていますが、これは緊急度を
意識した軸です。(当然、上方が緊急度が高いです。)

 

こう考えて、A、B、C、D それぞれの象限に対した、情報収集の
ポイントをお話したいと思います。

 

 

本題に入る前に、これまで本ブログであれこれ説明しようとして、
私の文章力では言葉のみで伝えるのは難しいなと感じていましたので、
今回手書きの図を入れてみました。
iPhoneのSketch Padという無料APPで書いてます。
(ペイントを使わないのは、、、聞かないでください)

 

 

 
先ず “A” です。
これは、緊急度が高く、ある程度情報を収集する対象も絞られる
ところなので、基本は有識者から直接情報を得ることを最優先で
考えるべきかと思います。

 
人に質問するのにある程度調べてからでないとといいながら、ネットで
あれこれ調べ始める人がいますが、残った時間と相談しつつ必要であれば
不十分な状態でも有識者にヘルプを求めるべきです。

 
問題が発生してから、有識者を探すのは時間もかかりますし、当りを
つけた有識者が課題解決にマッチするかも確実ではないので、スーパーSEは
自分が行っている作業分野の有識者は常に押えておくようにしておき
たいものです。
更に、不十分な状態でも情報を提供してくれる関係を普段から作り上げて
おく心がけも必要だと思います。

 

 
次に、 “B” ですが、これは自己の知識強化のためですので、時間的な
制約は少ないケースです。
これは、基本的にインターネットを通じで情報を収集するのが得策だと
考えます。特に、IT分野の情報であれば、検索を通じ最新の情報を取得
することが可能です。

 
ただし、情報の信憑性やその情報が自分の環境で効果を発揮するものか
などの見極めは自己の責任で行わなければなりません。

 
そのためには、
・自分なりの予測値(イメージ)を持った上で調査し、調査結果にギャップが
 あれば、そのギャップの理由を検証する。
・可能な限り複数の情報源より情報を収集し総合的に判断する。
・検証・実証可能な情報は自分で試してみる。

 
というような事を心がけておくと良いかと思います。

 
次に、 “C” ですが、これはいろいろなケースが想定されますが、
課題の事項に対して、信頼できる人とフェースtoフェースで相談するのが
一番の方法だと思います。
その際は、 “A” と同じく、課題解決のための有識者(相談者)を普段から
イメージしておくことが大切だと思います。

 

 
最後に、 “D”ですが、これはバーチャルな世界での情報収集を行うことも
リアルな世界での情報収集を行うことも、どちらも可能だと思います。

ここで “B” と “D” に関して共通で心がけておくべき事項があります。

それは、自分が必要としている情報はなんであるかを常に意識できて
いるかとう事です。

 

それができていれば、カラーバス効果により、自然と必要な情報は耳に
目に入ってきます。

 

日常生活(ITはそんなに無いか?)、日常業務、そしてネット上に、貴方が
必要としている情報がゴロゴロと転がっているはずです。

 

情報収集の基本は、それらをスルーさせない意識だと思います。
 
 
 

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