どうも、BMOです。
ITの世界では、最新の技術を使って課題を解決するという事に心血を注ぐ
傾向が強いように感じていますが、そうでもない例を見つけました。
日付が、5/28でちょっと古い記事ですが、
「Yahoo!ニュース」の表示速度が3~5倍に、そのからくりは……
という記事です。
http://pc.nikkeibp.co.jp/article/column/20090520/1015228/
かいつまんで言うと、Yahoo!ニュースの表示速度を対応前までは
平均3~5秒だったものを一秒以内に短縮した、というものなのですが、
その解決策が、環境やシステムには手を加えず、画像ファイルのDL量を
減らすという事だったことに興味を持ちました。
先ず着眼点として、
・センター側の環境をいくら改善、増強しても各クライアントの環境までは
変えられない、
・ニュース記事では、テキストと画像(ニュース写真)とで構成されており
テキストデータに比べ、画像は格段に容量が大きいので、表示時間は
画像サイズの圧縮でDL時間が短縮されるはず、
というところが、地に足の着いたいいアプローチだと思います。
そして、複数画像を一括してDLする、「CSS Sprite」というテクニックを
使うとか、ファイル形式を変更して容量を少なくする、画像ソフトを変える、
画像データの付加データを削るとか、地道な手段を積み重ねて着実に
目標を達成しているところも感心しました。
上記URLの記事にはもう少し詳しく書いていますが、「CSS Sprite」を採用
する理由として、複数画像を並行してDL可能だけれど、HTTPのセッション
確立コストはそれに比較して重い、という全体を捉えた発想もポイントです。
こういう観点もSEとして必要だと改めて思いました。