日別アーカイブ: 2009 年 3 月 20 日

スーパーSE #01:観察力

どうも、BMOです。

 
はじまりました、スーパーSEになろう、のコーナーです。
初回は、『観察力』をテーマに選びました。

 
私の経験上、システムに何か問題が発生する場合は、大抵は事前に小さな
シグナル(予兆)が出ているものです。

 

その予兆を敏感に感じ取り、可能であれば問題発生を未然に防ぐ、それが
難しくても、問題発生時には迅速に適切な対応を行うことができるのが
スーパーSEの必要条件だと思います。

 
そのために役立つ能力が『観察力』です。

 
SEにとって必要とされる観察能力とは以下の能力だと考えます。
・変化を敏感に察知
・変化を迅速に検知
・広い範囲を観察
・変化の中心を見極め

 

 
次に、これらの能力を高めるために何をすべきかをご紹介します。

 

先週の前置きにも書きましたが、ここには小難しい理論はありません。
日々の仕事中に、少しだけ気に留めておいてもらえれば、確実にみなさんの
スーパーSE度が向上するものだと信じているものをPickUPしました。

では、よろしくお付き合いください。

 

 
(1) 感じた事をメモ
 日々目にしているシステムからのアウトプットで何か違和感を感じることは
 ないですか?
 いつもよりエラーが多発? それは、トラブルです。今すぐ対処してください!!
 ではなくて、表面上エラーにはなっていないが、いつもと何かが違う。
 そんな時は是非、感じたことをメモする習慣をつけてください。
 忘れないためではないです。感じた事を言語化することで、自分は何に違和感を
 感じたのかを明確にすることができるのです。
 何かが違う、『何か』は何なのかを明確にすることを日々心がけましょう。

 
(2) 範囲を限定しない
 当然仕事には役割分担があります。
 でも、何かを感じる気持ちには、役割分担は無いはずです。
 人間の心は正直なので、これは自分には関係の無いことだと思った瞬間
 観察用のセンサーの感度は見事な程ゼロに近くなります。
 一見、自分の担当分野とは全く関係なさそうな事象でも、実は根本では繋がって
 いるなんてことはよくあることです。
 現場では、担当外でも問題の第一発見者が当事者として中心的に動くケースが
 ありますが、それも経験値UPのいい機会だと考えましょう。
 担当外という意識で、観察能力を低下させることだけは回避しましょう。

 

(3) 変化点を覚えておく
 決まったシステムにある程度の年数従事すると、変化の現れやすいところが
 自ずと見えてくると思います。
 ただ、意識せずとも身に沁みて判ってくるまで待っている訳にはいきませんので、
 習慣として変化点を積極的に覚えていくよう心がけましょう。
 これは経験を味方につけるということなのですが、一度起きたトラブルや問題は
 どこに前兆があったのか、どこで顕在化したのかをしっかり記録しておくと
 いいでしょう。

 
(4) 経過観察も忘れずに
 (1)や(2)を意識すると、自分の周りのシステムの変化に敏感になると思います。
 そこで、必要なのはその変化が一時的なものなのか、継続性があるものなのか、
 そして、変化が大きくなっていないか等の経過観察なのです。
 変化量についても、できる限り定量的におさえることができれば、将来の
 予測もつけやすくなるでしょう。

 

 

応用編として、
(5) 変化の原因を推測
 システムの変化を感じた時は、その変化の原因を自分なりに推測してみましょう。
 自分の担当範囲外であれば、その推測の精度は問いません。
 でも、自分なりに原因を推測する癖をつけましょう。

 

(6) 推測の評価
 (5)の推測について、もし何か問題が顕在化したりして原因が明確になった場合は
 自分の推測に対する評価を行いましょう。
 また、有識者に変化の原因を確認するのもよいでしょう。
 そうすることで、表面的な事象から根本原因を推測する能力の訓練ができると
 思います。

 

 

最後にですが、自分が集めた情報は積極的に関係者と共有しましょう。
自分だけに閉じてしまうと、宝の持ち腐れですし、貴重なフィードバックの機会も
失われてしまうことになりますので。
 
 

 

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