日別アーカイブ: 2009 年 2 月 2 日

仮想化の波

どうも、BMOの池田です。

 
一時期概念が先行する形で、仮想化についていろんな話がでてきま
したが、最近はそれが身近なものとなりつつある感じがしています。

 

共用のインターネット回線を仮想的に専用ネットワーク化する
VPN(Virtual Private Network)は、今やIT系のほとんどの企業が
採用し、社外で活動する社員の必須技術になっていますし、

更に、VPN経由でアクセスする先は、単にデータが保存されている
ファイルサーバではなく、最近では自分のPCそのものだったりします。

 

 
即ち、自分のPC(CPU)は会社にあり、VPNを経由してリモート画面で
そのPCを操作する(シンクライアント)形態が主流となりつつあります。
そうなると、外出している社員が持つPCは単にVPNにアクセスが
可能で、接続元のPCの画面を表示する能力さえあればよいものになり
(故に、Thinクライアントなのですが)、外出先で自分のPC(CPU)で仕事を
するため、わざわざ外出先にデータを持ち出す必要もなくなり、当然
外出先でのデータ紛失の危険性も少なくなります。

 
そういう流れの中で、更に会社にあるPC自体も一人に一台のPCを
アサインするのではなく、高い処理能力のPCに複数の仮想的なPCを
立ち上げて、効率的に運用しようという流れも出てきています。

 
結局、限りあるITリソースの中で、利用者の想定最大のピークを予測して、
それぞれに各リソースを占有させる方式はリソースの有効活用とはなりま
せんので、今後は仮想化と集約化が進むのではないかと思います。

 
私が社会人になった頃は、まだホストコンピュータが全盛期で、様々な
処理を一極集中的に処理するのが一番処理効率のよい方法だという
考えが主流でした。

 
それから、ダウンサイジング、分散化の流れを受けて、処理がどんどん
分散化されましたが、結局それも効率が悪いと言うことで、分散化は行い
つつ、サーバを一つのラックに集約するようなブレード化が進んで
きました。

 
しかし、ブレード化では、機械を一箇所に集めるだけの効率化でしかなく
リソースを有効活用するための多重化効果を見込むものではありませんでした。

 

 
そして、ここに来てCPU、メモリ、DISK、そしてネットワークなどのITリソースの
仮想化が実用化レベル(費用も含め)となってくると共に、また処理形態が
昔のホストコンピュータのようになるのかもしれません。
とは言え、分散化のコンセプトは生かされつつ、最適リソース配分を
柔軟にコントロールできる形として。

 
このような状況を垣間見ていますと、ちょっと昔に、蛇口をひねって水が出るように、
ネットワークさえつながっていれば、CPUリソースも必要なときに必要な時だけ使える
ようになる、と言われてたことが俄かに現実味を帯びてきたように思える

今日この頃です。

 

レンタルサーバもVPSの時代ですしね。。。

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