日別アーカイブ: 2009 年 1 月 23 日

ブレイク寸前? SSD

のっけから、疑問詞付きでスポーツ新聞風なタイトルで恐縮です。
どうも、BMOです。

 
今回は計算機の主要構成要素の一つである外部記憶装置についてのお話です。
難しそうな言いまわしですが、要するにハードディスク(HDDと略したりします)
に関する事柄です。

 
パソコンは電源を切ると、メモリに覚えていたことが全て消去されるので、
消去されては困るデータを外部記憶装置(通常はHDD)に格納しておきます。
HDDは、たくさんのデータを保存し、電源を消してもデータは消えないのですが
読み書きに時間がかかるのが問題でした。

 
HDDへの読み書きの速度も時代と共に格段に向上しましたが、CPUやメモリの
速度もこれまた向上するので、それらに比べると数十倍程度速度が遅いのが
実情です。

 

 

余談ですが、十数年前に専用ノンストップコンピュータ上で通信制御系の
システムを構築していた駆け出しSEのころから、HDD装置の遅さと常に格闘
していたような気がします。
あまりにも遅いので、当時それこそ目玉が飛び出るほど高い不揮発メモリの
お化けのようなDISK装置(当時はシリコンDISKとか言ったっけ)の導入を
考えたこともありました。

 
それから、現在に至って、やっとその当時のシリコンDISKが、SSDという
名前で普通に我々が購入できる値段で市場に出回ってきました。
ちなみにSSDとはSolid State Diskの略です。

 
皆さんのパソコンも起動時にはHDDがガリガリ(カリカリ?)音を立ていると
お思います。ましてや、2,3年も使っていると、そのガリガリ音が長く
続いてなかなかパソコンが立ち上がらないようになってきます。
これは、パソコンが立ち上がり時に一生懸命HDDのデータを読み込んで
プログラムを実行しているからなのです。

 

 
それが、SSDによってガリガリ音はでなくなり、読み込み速度も速くなる、
おまけに消費電力もHDDに比べ抑えられるという利点が出てきます。

 
今は、まだHDDに比べてまだ割高で、記憶容量も少なめですが、今流行の
低価格ミニノートパソコンに採用され始めて、需要が伸びてきているので
近いうちに、HDDと肩を並べるようになると思います。
そして、低速、大容量、低価格が売りのHDDと、高速、低消費電力が武器の
SSDが使い分けられるようになるのだと思います。

 
動作の理屈やHDDとの違いなど書き始めるとスペースがいくらあっても
足りないので、とりあえず『SSD』という部品がパソコンに採用され始めていて
こんな利点があるんだな、って覚えておいてもらえればよいと思います。

 
個人的には、出張用ノートPCにSSDを入れたいなと思っている今日この頃です。

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