匠に愕け」カテゴリーアーカイブ

ボクシングの匠

どうも、BMOです。

 
やっとリアルタイムネタが書けるようになってきました。
(なんのこっちゃ?、と思われた方は気にしないでください。)

 

 
27日の深夜、NKHでディープピープルという番組をたまたまみつけ
ました。

 

後で調べてわかったんですが、この番組はNHK番組たまご、という
企画で、レギュラー番組になる前の試験番組で、評判がよかったら
レギュラー化もあるかも、というような番組を紹介する企画の
ようです。(NHKが見る側の人を意識するなんて変わりましたね)

 
横道にそれました、本題です。

 

 

 

どんなディープなピープルが出ていたかというと、長谷川、畑山、浜田
というボクシングの世界チャンピオン経験者の話でした。
(長谷川は現役で8連続防衛中)

 
私の勝手なボクシングのイメージは、極限までトレーニングを積んだ
ボクサーは頭で考える前に体が反応して戦っていることが多いのかなと
勝手に想像していましたし、そちらの方が考えながら動くより、コンマ
何秒かでも早く相手を打つことができるのかなとも思ったりもしました。

 
ところが、番組では、相手の呼吸を読みながらパンチを出すとヒット
する確立が上がる、とか、戦っているなかで相手の癖を読んで、自分の
顔の位置をコントロールすることで、自分の思った種類のパンチを相手に
出させることができる、なんて話がポンポン飛び出していました。

 

長谷川は、上記の方法で70%ぐらいの確立で、思ったパンチを出させる
ことができると言ってました。

 

いやぁ、匠を感じさせます、と思ったりもしましたが、一方で、痛みのある
拳を休めるのではなく、コツコツ固いものに当てて痛みを克服したとか、
固い柱をたたき続けて拳を鍛えたとか、クレバーなのかどうなのか
疑問に思う一面もあったりして、それはそれで興味深い内容でした。

 

 
我々の仕事でも、お客様を相手にやり取りをするシーンが多々ありますが
一瞬の間に考えられること、そして考えるべき事はまだまだあるんだなと
感じました。

 

そういえば以前読んだ本に、商談をする時など、相手から同意を引き出し
たい時には、相手の呼吸に合わせて話をするとうまくいく、というような
事が書いてありました。

 
ボクシングとは反対の使い方ですが、人と対峙する場合は、呼吸と間合い、
大切なんですね。
 
 
 

 

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ストップモーションアニメの匠

どうも、BMOです。

 
ちょっと古いですが、Youtubeにアップされているストップモーション
アニメについてです。

 
ご存知の方も多いかもしれませんが、もし未だ見たことが無い方が
いらっしゃれば是非見てみてください。

 

http://www.youtube.com/watch?v=rmkLlVzUBn4

 
個人的に、あれこれコメントするというレベルではなく、私としては
こんな匠がいるんだ、ということを一緒に感じてもらえればそれで
十分です。

 
映像のことは素人なのでよく分かりませんが、アニメという枠を超えて
いろんな要素を自分の手中に収めて、作品全体のイメージを持った上で
更に個々の細かい部分を制御しないとこんな作品はできないだろなと
勝手に想像します。

 
そりゃ、再生回数も二百万回近くになるわな、と思いました。

 

 

 

番外編で、こんなアニメもありました。

 

http://www.youtube.com/watch?v=MKFZfY9FtFQ

 
これも、負けず劣らずで、純粋に脱帽です。

 

 

世が世なら、溢れる才能の発表の場もなく、平凡に過ごしていたかも
しれない人々が世界の脚光を浴びるというのもITならではですね。
 
 
 

 

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将棋の匠とコンピュータ

どうも、BMOです。

 

まだまだ、追いつきません。現時点で2週間程のビハインドですが
何とかキャッチアップしたいと思います。

 
ということで、第19回世界コンピュータ将棋選手権の結果のお話を
したいと思います。

 

 

コンピュータ将棋ですが、先日コンピュータ将棋選手権のニュースを
目にするまでは、その存在すら忘れていました。

 

私の記憶では、チェスは世界の名人と互角に勝負できるぐらいまで
コンピュータが強くなっているが、取った駒を使える将棋では
プロと勝負するのはまだまだと思っていました。

 

 

それが、関連記事を読んでいると、

 

『2007年には将棋ソフト「Bonanza(ボナンザ)」が、プロ棋士の
 渡辺明竜王を大いに苦しめて話題になった。2008年に入ると、
 アマチュア棋士の中でもトップクラスの実力を誇る加藤幸男さんと
 清水上徹さんが、相次いで将棋ソフトに破れ注目を集めた。』

 

 

というレベルであることが分かりました。

 

また、個人的に面白いなと思ったのが、以下のコンピュータ将棋協会
です。

 

http://www.computer-shogi.org/

 

ここには、コンピュータ将棋選手権の歴代の対戦結果などが
記録されており、コンピュータ将棋の歴史を感じることができます。

 

更に、ネットワーク対戦用のTCP/IPのプロトコルや棋譜のファイル
形式なども標準化されており、すごいなと思いました。

 
上記の記事に戻りますが、インタビューに答えた大学の教授は
今後はプロ棋士がコンピュータの手を研究することになるのでは
と話していたのが印象的でした。

 

だとすると、忘れた頃に、コンピュータ将棋がプロを負かした、
という記事を目にする時も近いのかもしれません。

 
そうなると、『プロ棋士』って何だろうという疑問も湧いてくる訳ですが、
一つ救いがあったのが、コンピュータ将棋がぐんと強くなった秘密の
一つに、プロ棋士の棋譜を学習してパターンを覚えこむことが大きい
とありました。
やっぱり、偉大な棋士の棋譜は偉大なのかも知れません。。。
 
 
 

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ここにもいました、野球の匠

どうも、BMOです。
サムライJapan、やりましたね、WBC二連覇。

 

 

それにしても、手に汗握る決勝戦でした。

 
たくさんの選手がそれぞれの持ち場で、それぞれの持つ卓越した
能力を遺憾なく発揮していました。
まさに、野球の匠がそこにいたと思うのですが、その中でも特に私の
心に残ったのは、やはり決勝戦でのイチローのタイムリーでした。

 

イチロー自身もインタービューに答えて、

 

「僕は持ってますね。神が降りてきたという感じ。日本中のみんなが
注目しているだろうと思って、自分の中で実況して、普段は結果が
出ないんだけど、それで結果が出て、壁を越えたと思います」

 

と言ってました。

 
匠にしか神は降りてきません。
匠は舞い上がらず、第三者的に自分の状況を実況してます。
匠は、でも普段は結果がでないんだよなぁー、と自己分析までしてます。
で、最後に壁を越えて進化し続けます。

 
いつもなら匠の姿に、理屈をこねつつ、何か生きるヒントの一つでも
探し出そうとするのですが、今回は敢えて『あーすごいなぁ』と
感嘆だけしておきたいと思います。

 

 

 
匠の話とは関係ないんですが・・・

 
最後にちょっとだけ残念だったのが、全員で日の丸を前にして
集合写真を撮っているシーンが写っていましたが、何人かが
しっかり日の丸を踏んづけていました。

 
侍は戦場では戦うことが使命ですが、戦いの場を離れたら
礼節をもって行動してもらえたらうれしいな、と。。。
 
 
 

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投球の匠

どうも、BMOです。

 
今回は投球の匠ということで、TVで見た松坂投手の投球について感じた事を
お話したいと思います。
松坂投手の投球と言っても、試合で投げる投球ではなく、先日SMAP×SMAPと
いう番組に出演していた時の投球の話です。

 
番組中に、SMAPメンバーと松坂投手のピッチング対決のようなコーナーがあり
予め自分の申請した球速とぴったり同じスピードの球を投げれば豪華商品が
もらえるというものでした。

 
番組的にも、みなさんの予想通り松坂投手がその商品をもらっていったの
ですが、3回か4回のチャレンジで宣言どおりのスピードを出しました。

 

 
プロ野球の投手は普段自分の球速なんて意識して投げないと思いますし
そもそも練習中に球速をフィードバックする仕組みもないと思います。

 

それを、3,4回投げるだけで、結果的に実際に自分が投げた球速と宣言時の
球速の差をうまくフィードバックして、ずれを修正できたのですね。
3,4回と放送されたのですが、番組構成上100球投げていいのを編集したのか
そもそも、スピードガンを調整する事だって可能なのですが、そんなところを
疑っても仕方ありませんし。。。

 
私は、単にそのすごさに関心しました。

 
と、同時に私の好きな元F1ドライバー中島悟が、鈴鹿サーキットで蛇を轢いた
ときに、蛇が轢かれた瞬間身を固くしたことが判る、といっていたことを
思い出しました。

 

 
やはり匠であるためには、目標とのズレを正しく感じる高度なセンサーを
持っている必要があって、繊細な制御を行うために、そのセンサーからの
フィードバック情報を的確に次のアクションの修正に活かす必要が
あるんだなということがわかりました。

 
ITシステムに関わる我々としても、同様のフィードバックの仕組みを持って
おく必要があるなと常々思うところであります。
 
 
 

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