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ヒューマンエリア・ネットワークって

どうも、BMOです。

 
みなさんは、WAN(Wide Area Network)やLAN(Local Area Network)というのは
よく耳にされると思いますが、ヒューマンエリア・ネットワークというのは
あまり聞かないのではないでしょうか?

 
という私も、そんなに耳にする言葉ではありませんでしたが、今回はこの
言葉としても『身近』なネットワークについてご紹介したいと思います。

 
ヒューマンエリア・ネットワーク(HAN)は、人間の体表を伝送路とする通信
技術です。
有線LANなら、通常LANケーブル、無線LANなら、2.4GHz帯の周波数の電磁波、
WANなら、光ケーブルだったりというデータを伝える何かの媒体があるのですが
HAN(これが、一般名称として浸透しているか不安ですが、書くと長いので)の
場合は、人間の体の表面がデータを伝える媒体になるそうです。

 
だから、ケーブルを接続するという行為は、握手だったり、人間の手が何かを
触る、もっというとハグやキスでもデータの通信ができてしまうということ
みたいですね。
(相手によって、接続手段が変わったりするのも、ヒューマン的な要素が
 あっていいですね、なんて事は余談ですが。)

 

 

NTTの研究報告のWebページの一節を引用させて頂くと、

 

ユビキタスサービスの特徴は、「いつでも、どこでも、だれでも、何でも」
ネットワークに接続できることです。
さらに、だれにでも使いやすくするために、「意識せずに自然に」接続できることが
重要なポイントとなります。

 

出典は、
http://www.ntt.co.jp/RD/OFIS/active/2008pdf/hot/sw/04.html

 

 

なのですが、「意識せずに自然に」というところはもう少し、意識して制御
できる何かを考えないといけないのかなとも思ったりしました。

 
セキュリティと利便性はある意味、二律背反的な要素を持っていると思います。
街角ですれ違っただけで、悪い人に情報をスリ取られるなんて危険性も考えると
自然なネットワーク確立も重要な技術要素ではあると思いますが、自然な情報の
公開・秘匿制御ができることも大きなポイントだと思います。

 
私が社会人になりたての頃、会社にインターネット接続環境(年がばれますが、
そのころはJUNETやWIDE接続)がなかなか認められずに悶々としてた時、先輩に
当社はセキュリティを第一に考える、セキュリティ施策として一番確実なのは
繋がないことである、よって当社は外部と繋がない、なんて事を言われたのを
思い出します。

 
なんちゅー理屈じゃ、と愕いたことを今でも覚えていますが、HANが一般的に
なっちゃったら、そういう人は家から一歩も出られなくなっちゃいますよね。
(もしかしたら、地に足も付けられずに、宙に浮いてないとだめかも)

 
そうならないためにも、自然さを失わないレベルでの情報制御機能がほしい
ところですね。

 
 

 

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Skypeに対応した携帯電話

どうも、BMOです。

 
大手の携帯電話メーカーNOKIAの携帯電話が正式にSkypeに対応する
というニュースを見ました。
大手メーカーNOKIAだというのがインパクトありますね。

 

 
今まで、無線LANで接続するSkype端末や携帯電話に搭載された
WindowsMobile上で動くSkypeはありましたが、3Gの携帯ネットワークを
利用する携帯電話で、Skypeを採用というのは世界初ではないでしょうか。

 
私はイーモバイルの携帯電話を持っていますが、音声通話は行わず
もっぱらデータ通信専用として利用しています。(データ通信定額)

 
先日そこにSkypeを入れましたので、今後Skype同士の通話やSkypeを
ゲートウェイした一般通話などが一般的にできるようになれば、音声
通話用のソフトバンクの携帯も不要になるかもしれません。

 

 

悲しい事に、私の携帯にインストールしたSkypeには、試験的にお願いして
電話をかけてきてもらった友人からしか、着信はありません。。。

一般に、IDも開放していないので、他の人からかけようもないのですが(笑

 

 

 
今後の傾向としては、音声トラフィックはどんどん減少し、データ
通信の一プロトコルとしてデータ通信化されていくんでしょうね。
企業では、高価な音声専用PBXや音声専用回線をやめて、どんどん
IP化が進んでますし。

 
近い将来、電話番号(ID?)が数字である必要は無くなって、逆に数字の
電話番号しか持ってない人はダサい、なんて言われることになるかも
しれません。

 
個人的には、そう遠くない話だと思っています。

 

 

 

追記:

同日の、フィニクス社長ブログにこんな記事が。

http://www.phoenix-j.co.jp/blog/?p=127

 

600万の携帯って、月額使用料が5万2500円って、

それにしても、NOKIA守備範囲広すぎ・・・

 

 

 

 

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モバイルWiMAXサービス始まる

どうも、BMOです。

 
少し前に、私が利用しているイーモバイルに関して話題にしましたが、
東京地域限定のサービスですが、定額のモバイルWiMAXサービスが
はじまりました。

 
KDDI系のUQコミュニケーションズ株式会社という会社がサービスを開始
しました。

http://www.uqwimax.jp/

 
今までは、無線LANではなく広い地域をカバーする無線データ接続は接続
エリアのカバー率に対して、速度は犠牲だなという固定観念がありました。

 
外出先では、メールの確認と簡単なWebのチェックができればOKという感じで。
が、そんなイメージも払拭されるかもしれません。

 
現在使っているイーモバイル環境(7.2Mbpsベストエフォート)でも
結構使えるなという感じですが、モバイルWiMAXサービスは下り最大40Mbpsで
完全にLANの帯域に近づきました。

 
現在は東京23区、横浜、川崎限定のサービスですが、早く全国に広がって
くれることを期待しています。
ちなみに、上記エリアで利用予定の方は、2009年6月30日まで無料モニターを
募集しているようですので申し込んでみられてはどうでしょうか?

 

http://www.uqwimax.jp/service/application/

 

今後の無線ネットワーク環境の充実はシンクライアント化を更に加速させる
かもしれませんね。

 

そして、効率の良いCPUパワーの利用は、地球に優しいエコにもつながって
いくことを期待しています。

 
電波を飛ばすにも電力はいるでしょうが。。。

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量子コンピュータ

どうも、BMOです。

 
本日は、すごい計算機のお話です。

 
北大の研究グループが、量子コンピュータの基本となる回路を
開発したと科学雑誌サイエンスに発表したそうです。
以前から、従来型の計算機の最高峰スーパーコンピュータの
計算能力をはるかに上回る夢の計算機として、話題に上ってました。

 
通常の計算機は、電圧の差を利用して1と0の状態を表現し、二進数
計算を行います。
方や、量子コンピュータは、0と1を同時に表現する「量子もつれ合い」の状態も
含めて量子ビットの1ビットとして扱うそうです。

 
理屈的には、1ビットで2値(0又は1)を扱う従来のコンピュータより、1ビットで
いろんな値(0と1の値を任意の割合で重ね合わせて保持、らしいですが)を
扱うことができるので当然計算能力が上がるのはわかりますが、任意の割合と
言われても、混乱するばかりです。

 
従来の計算機の動作原理は一般の人よりは理解しているつもりの私ですが
量子がもつれ合う(笑)状態で何をするのか、残念ながらさっぱりわかりません。

 
ここから、若手からみると(と、断っておきますが)おっさん技術者の
愚痴なのですが、最近の傾向として、動作原理がわからずコンピュータエンジニアを
している人がどうも多くなっているように思います。

 
使い方や組み合わせ、対象物に対する知識量でスペシャリストとなっている
人が多い気がしています。
世の中の流れ自体が、技術の世界でも使う人視点となり、動作原理や理屈は
ブラックボックスの中に押し込もうとしているので仕方の無いことかもしれませんが
さみしい限りです。

 
そんな風潮の中でも、自分の携わる対象の基本技術、動作原理に常に興味を向ける
ことは技術者の基本姿勢として忘れてはいけない事だと思います。

 
自分自身も、量子コンピュータの時代には、一ユーザになっているのかなと
思うと、気合を入れ直してもっともっと勉強すべきですね。

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